2006 年 10 月 10 日

わからない状況に戻れないなら

カテゴリー: A day in the life, 備忘録 — SKY @ 9:41 PM

よく、日本人のファイナンシャルリテラシーを高めよとかいう議論がありますね。
自分もそれは必要だと思っていて、それに役立つような仕事をしようと思っています。

預貯金にしておけば安心という時代は終わったし、そもそも預貯金にしていること事態が、銀行の怠慢&不良債権(最近は死語ですか?)の温床になっていたりしますから、株式投資や投資信託などの、よりリスクのある金融商品の需要が増していくのは時代の流れだと思います。

リスクある金融商品を扱うためには、会計とかファイナンスの知識が必要です。(無いと、大やけどしたりします。)
しかし、一般的に会計とかファイナンスはすごくとっつきにくくて、一度理解してしまえば簡単なんだけど、理解するまでが結構大変なんですよね。

だから、教えるのが上手い先生が必要だと思いますが、教えるのが上手いってどういう先生なんでしょうか。

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いきなりですが、

「先生のパラドックス」

って聞いたことありますか?

物事を教える先生は、生徒の状況をよくわかったうえで、教える必要がありますよね。でも、先生が概念を学びすぎてしまうと、生徒がそれをわからない状況が理解できなくなってしまい、先生のあるべき姿から離れていってしまう状況を指す言葉です。(勝手に命名しました。)

私自身、一般の人が株式会社や財務諸表がどのように見えるのかという視点をだんだんイメージできなくなってきていて、まずいと思っていて、上記の先生のパラドックスを思いつきました。

自分が見れば、構造が理解できるBS, PL, CFも、一般の人から見たら、結構ちんぷんかんぷんなのかもしれません。
また、株式会社制度とか有限責任とか所有と経営の分離とか、商法で習った基本概念を、それを知らない人がどう捉えるのかということがあまりイメージできなくなってきています。
わからないという状況がわからなくなってきているんです。
客観的にわからないという状況はわかるけど、それを当人の気持ちになって一緒にわからない状態にはなれないんです。

何もしなければ、どんどん一般人の視点を失ってしまうかもしれません。
これはとてもゆゆしき事態で、私は一般の人のファイナンシャルリテラシーを高めるのが大切だと思っているのに、そう思っている自分自身が一般人とかけ離れてしまうからです。

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どうやったらいい先生になれるんでしょうか。
私は、生徒が概念をどう認識しているのかを素直に聞くことから始まるのだと思います。
生徒の素朴な疑問を幼稚な考えだと思わずに、わからないひとはそうやって考えているんだと理解して、わからない状態を学んでいくのが大切だと思います。

だから、いい先生は生徒から上手く学べる先生だと考えます。
双方向の教育、相手も教えるし、自分も相手から教わるという姿勢でいればきっといい先生になれるんでしょうね。
ファイナンシャルリテラシーの向上に携わるならば、このことを忘れずにいようと思います。

ちなみに、会計士も同じだと思います。
クライアントからの質問を、めんどくさいと思わずに、わからない人の視点を学ぶいい機会だと思ってやればいわゆる「先生稼業」にならずにすむのかもしれませんね。

2 件のコメント »

  1. これは面白いな。

    個人的には、良い先生の第一条件は
    面倒くさがらないことだと思う。

    コメント by ザクソル — 2006 年 10 月 11 日 @ 7:38 AM

  2. そうね。

    面倒だと思ってしまう人には向いてないね。

    あと、他者への興味を持つことが大事だね。

    コメント by SKY — 2006 年 10 月 13 日 @ 2:06 AM

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